リハビリ参道って何?
当社祭神、和気清麻呂公は弓削道鏡により罪なき罪をきせられ、足の筋までも断たれて大隅国に流罪となりました。途中、宇佐八幡の導きにより当地で足の傷と心の傷を癒し、政界に復帰を果たしました。当地は清麻呂公にとっては所謂リハビリを成し遂げた場所といってもよいでしょう。当社の参道は木々に覆われゆっくりとした傾斜が約250メートル社殿へと続きます。夏でも涼しく参拝者がリハビリを兼ねて往復をする姿によく出くわします。今回、御鎮座1200年の記念に50メートル置きに標柱を立て「今日は昨日よりすこし長く歩けた。」というちょっとした目標にでもなってくれればと思っています。
終点は御神殿横。ここに清麻呂公の自筆と伝わる「我獨慙天地」の碑を建てました。
人は慙(恥)を忘れると傲慢になる。清麻呂公は自分ひとりは慙を知る人間でいたいと天地に誓ったのです。このような自粛、自戒を心がける謙虚さこそが神として祀られる所以なのでしょう。リハビリ参道で自分を顧みながらゆっくりと歩を進めてもらいたいと願っています。